CARTA HOLDINGSと求職者様が「相互理解」できるように
はじめに、澤田様のこれまでのご経歴をお聞かせください。
澤田:大学を卒業後、法人向けの保険営業を1年ほど経験しました。並行して保険比較サイトの運営に携わるうちに、広告の面白さを知りました。2社目は、動画広告のプラットフォームを扱う企業です。ここでは動画広告を軸にしつつ、美容室やガソリンスタンドのサイネージ広告などオフライン領域の法人営業も担当しました。
CARTA HOLDINGSにジョインしたのは3年前の2022年です。前職で培った広告領域の知見を生かし、CARTA HOLDINGS内のデジタルマーケティング事業を展開するグループ各社の中途採用をメインで支援しています。
CARTA HOLDINGSの事業領域と、その強みを教えてください。
澤田:当社は現在、約20社に及ぶ事業会社を抱えており、大きく3つの事業領域があります。具体的には、デジタルマーケティング事業、メディアコマース事業、人材関連サービス事業です。それぞれ異なる強みを持った事業会社が連携することで、クライアントの課題に一気通貫で向き合えることが強みですね。中でも、マーケティングDXやリテールDX、AIやデータ活用の領域などは成長性が高く、時代に求められている事業として注力しています。
今年はグループ会社のうち、日本初のインターネット広告会社であるCARTACOMMUNICATIONS(CCI)と、マーケティング会社のCARTA MARKETING FIRM、EC関連事業を展開するBarrizの3社の統合が控えています。具体的なことはまだ申し上げられませんが、統合によりデジタルマーケティング事業の競争力をさらに高め、持続的な成長を実現できると考えています。

CARTA HOLDINGSの中途採用担当として何を大切にしていますか。
澤田:求職者様と採用側、双方にとってよい転職となるよう「相互理解」に努めることです。仮に、求職者様のスキルや経験が当社の求人にマッチしていたとしても、ご本人がこれから挑戦したいキャリアや働き方に合わなければ、中長期的な活躍が難しく、求職者様にとっても採用側にとってもよい転職にはなりません。
ですから、まずはご本人が何を望んでいるのかをしっかりヒアリングするように心を砕いています。加えて、「採用広報」として当社からの情報提供も積極的に行います。
ホールディングスの形態をとっているために、どんな事業会社があり、具体的にどんな業務をするポジションなのか等が伝わりにくい部分が当社にはあるはずです。求職者様のお話を丁寧にうかがうことも大切ですが、求人情報だけではわかりにくい部分をご説明し、CARTA HOLDINGSという会社に対する理解の解像度を上げていただくよう努めています。さらにいえば、当社より認知度が高い同業他社と採用において競合した際には、その解像度が大きな差別化要因になるとも期待しています。
求人情報だけではわからない現場感を伝えるため、具体的にはどんな情報提供をしているのでしょう。
澤田:私が今メインで担当している事業会社2社では、募集している各職種について先輩社員のインタビュー記事を発信し、求職者様に「どんな業務内容なのか」「どんな人たちが働いているのか」をイメージしていただきやすいよう工夫しています。発信している内容は、求職者様からの声を反映したものでもあります。面接の機会に「面接前に実際に集めた情報」「面接前にもっと知りたかった情報」などについてアンケートをとらせていただいています。こうした要望にしっかり回答することで、採用広報の質を向上させていきたいですね。
あらゆる産業の進化推進を担えるのは「まっすぐしなやかな人」
CARTA HOLDINGSが求めている人物像を教えてください。
澤田:CARTAグループとして求める人物像は「まっすぐしなやかな人」です。私たちは、あらゆる企業や産業の進化を導く「進化推進業」を目指しています。そのために必要なのが「主体発揮(自ら動き、仲間と事を成す)」「最高追及(本質を探り、最高に挑み続ける)」「変化適応(柔軟に学び、変化に適応し続ける)」という3つの条件を兼ね備えた人材であり、そんな人材の活躍を後押しするのが、当社の社風でもあります。
私が採用を担当している事業会社においては、特に事業を「自分ごと化」できる方に、活躍の可能性を感じています。例えば、会社のビジョンに賛同しつつ、新規領域への挑戦や組織の統合など「変化」が頻繁に起こる環境においても、その変化を柔軟に受け止めながら、自ら仕事をつくりにいく。相手が誰であろうと自分の意見を伝える。そんなイメージの方です。
「自分ごと化」できる求職者を見極めるのに工夫しているポイントはありますか。
澤田:「構造化面接」を一部の面接に導入しています。例えば、ある事業会社の営業職を採用する場合、営業職に求められる要件を言語化し、事前に用意した質問を投げかけて評価します。面接官が自由に質問をする通常の面接に比べて評価基準に客観性があり、評価にばらつきが生じにくいのがメリットです。ただ、すべてを構造化してしまうと面接の雰囲気が固くなりますし、求職者様の人間性の部分が埋もれてしまう恐れがあります。そのため実際には「半構造化面接」というかたちで、面接官の「この方と一緒に働きたい」「この求職者様は活躍しそうだ」といった肌感覚の部分も評価基準に含めています。
若林:面接官が聞きたいことを聞くのみの面接では、面接官によって求職者様から引き出せるエ
ピソードにも、大きな差が出ます。しかし「構造化面接」ならば、そこを標準化できます。求職者様
と丁寧に向き合い、「相互理解」を進めようとしているCARTA HOLDINGSの姿勢が、よく表れて
いると感じます。
マルニは求職者が歩みたい人生にまで踏み込んでアドバイスしている
中途採用の現状について、どのような課題を感じていますか。
澤田:一番の課題は、先程も申し上げたように、求職者様が「自分はCARTA HOLDINGSでどんなキャリアを歩めるのか、そのキャリアにどんな魅力があるのか」をイメージしづらいことだと思っています。
その点で、私たちの大きな助けになっているのが、デジタルマーケティング業界に強い転職エージェントの皆様です。業界に精通していて、競合他社と比較した際の当社のポジションや、求職者様からのイメージについて助言をいただいています。すると私自身、社内に「こんな人材を採用するべき」等提言がしやすいですし、求職者様にたいして当社の魅力として打ち出すポイントも、ブラッシュアップできます。
マルニもお力になれているでしょうか。
澤田:いつも非常に助かっています。マルニさんは求職者様の人生に向き合い、求職者様と信頼関係をしっかり築いている印象があります。通常の人材紹介会社様は「経験やスキルがマッチしている」ことを理由に求職者様を推薦するケースもあるのですが、マルニの場合、「求職者様がどんな人生やキャリアを歩みたいのか」にまで踏み込んでヒアリングをしていただいています。その上で、当社の事業内容やカルチャーも加味したマッチングをしてくださるので、正直なところ、マルニさんからご推薦いただいた求職者様の内定率は弊社平均より高いと思います。
若林:ありがとうございます。私たちとしては求職者様の「入社後」も考えないわけにはいきません。「この方は絶対に活躍します」とお約束できる方をご推薦するからには、求職者様が歩みたい人生と、その会社で積める経験とのマッチングを、何よりも大切にしなければいけないと。
澤田:以前、若林さんから広告業界未経験の求職者様をご推薦いただいたこともありました。その方は営業職も未経験だったのですが、小手先のスキルより、人柄や「ポジティブに変化を楽しめるマインド」や「自分ごととして仕事を捉えられる姿勢」を重視したマッチングが成功し、入社数年で営業部長としてチームを牽引するまでに成長しています。
こうした当社にとって意外性のある提案は、中途採用担当としても視野が広がります。ときには求人を出していないポジションについて「この求職者様はCARTA HOLDINGSにマッチするかもしれません」とご案内いただくことさえあります。当社がまだ気がついていないニーズまで捉えて、いち早くアプローチをしていただけるのは、マルニさんならではの強みかもしれません。本当にありがたいです。
最後に、これからの採用方針と、マルニへのご期待をお聞かせください。
澤田:引き続き、当社の認知度向上のため求職者様に向けた情報発信に注力していきます。マルニさんにも、マーケティング業界に精通した転職エージェントとして、時代と共に変わる求職者様のニーズに関する助言など、これまで同様、当社の採用を支えていただけると嬉しいです。