マーケティングを極めるために、クリエイティブと向き合う。
まずは、SideKicksの企業理念について教えてください。
山田:一言で表すと「全員がプロのマーケターになること」です。
当社が思い描く”マーケター”とは、市場に対する理解が高い人を指します。市場ではどんな需要やトレンドが伸びているか、そこに対してどんな商品を売ると大きなインパクトを与えられるか、といったマーケティングにおける”上流”から、実際に商品を企画したり既存の商品を売っていく、広めていくといった”下流”まで一貫して実践できる人材の育成を目標の1つとして設定しています。
広告代理業における運用や制作といった具体的な作業をこなして成果を出すだけでなく、どんなクライアントに対しても戦略から実行まで幅広く対応できる。つまり「事業を自分たちでつくれるビジネスパーソンになること」を全員が目指していけるような環境づくりに日々尽力しています。
事業部はどのような構成になっているのでしょうか?
山田:SNS広告の企画・制作・運用を手掛ける広告代理店事業が当社のメイン事業です。
その中に「クリエイティブ」「運用」「営業」の3つの部署を設け、連携しながらPDCAを回しています。
当社の特長として、3つの部署間をジョブローテーションしながらマーケティングの理解を深めていく文化があるのですが、マーケティング未経験で入社される方に関しては、基本的に「クリエイティブチーム」に配属されます。
そこから、運用チームに移って数字の定量的な分析をしたり、営業チームでクライアントの前に立つ経験を積んだり、だんだんマーケティングに関する知識や経験の幅を広げていって、最終的にはマーケティングの上流からか下流まで一通り全てできるようになるようなイメージですね。
なぜクリエイティブチームを入口に設定しているのですか?
山田:私たちは、クリエイティブこそがマーケティングをバランスよく学ぶのに最も適している職種だと考えています。
クリエイティブを生み出すためには「この商品って、どんな人がどんな気持ちで買うんだっけ?」というペルソナ設定や市場リサーチが必要不可欠です。例えば、ブレスケア商品を売るためのクリエイティブを考えるには、この商品を、大事な商談を控えている人に売るのか、デート前の人に売るのか、によってクリエイティブのトンマナやコピーは変わってきますよね。
いいクリエイティブかどうかは、ペルソナによって変わる。だからこそ発想力や企画力だけの勝負ではなくて、ターゲットに合わせた戦略を設計することもクリエイティブディレクターの重要な仕事になります。
クリエイティブの制作を通して市場リサーチやペルソナの分布などを学びながら、ディレクターとして編集者やカメラマン、モデルとのスケジュール調整もこなしつつ、クリック率・コンバージョン率の詳細な結果を分析して粘り強くクリエイティブの質をブラッシュアップを繰り返していく。その中で、マーケティングの基本的な原理原則やPDCAの回し方が自然と身についていくんです。
具体的にはどのようなクライアントの方とお取り引きしているのでしょうか?
山田:現在は美容コスメや補正下着をはじめとしたアパレル、健康食品など、女性向けの商品をメインとしたEC領域の案件が主軸となっています。予算規模としては数千万円~1億円程度のクライアントの方が多く、いずれも直接お取り引きさせていただいています。
ここ数年は「選択と集中」で、「EC×ダイレクトマーケティング」の激戦区でマーケターの育成に適した環境の市場を厳選しているのですが、組織の拡大とともに認知やインプレッション獲得に特化した案件も増やしていきたいと考えています。
事業を“支える”会社から、事業を“生み出す”会社へ。
今後、会社としてどのように成長していきたいかの明確なビジョンはございますか?
山田:当社は2027年4月に10期目を迎えるのですが、9期目となる現在は、広告代理店としてクリエイティブの質をさらに磨き上げながら「プロのマーケターを育成する」という土台を確立していくフェーズにあります。
その土台がちゃんと強固なものに仕上がったら、今まで培ってきたノウハウをもとに、自分たちでサービスや商品を生み出す「事業会社」としての側面を持ちたいと考えています。
プロのマーケターとしてtoB、toCにおいてもインパクトを与えていけるような会社になることを目指し、マーケティングの力で新たな価値を提供・生み出していく、またはスケールさせていくことを第2フェーズの目標に据えて、現在はちょうどその入り口に立っているところですね。
第2フェーズへの過渡期として、現在はどんなことに注力していますか?
山田:一番大きく投資しているのは、やはり採用ですね。
既存社員は現在50人程度なのですが、数か月後には新卒が10 名以上ジョインします。既存社員と新卒の比率としてはアンバランスにはなりますが、会社として今後やりたいことが既存事業にも新規事業にもたくさんある中で、一番のボトルネックになるのが人的リソースの部分でした。人が増えることで今まで挑戦できなかった分野へもやっと手が届くようになるので、まずは人材ファーストで既存・新規事業の拡大を推し進めていきたいと考えています。
オフィスも去年の7月に移転をして、3倍くらいの大きさになったんです。現状、半分くらいが空席なのですが、ここがちゃんと”私たちのビジョンに共感してくださる人々”で埋まっていくことを目指して、採用にはかなりの期待感を持って取り組んでいます。
これから入社する方には、どのようなことを期待されるのでしょうか?
山田:新卒の方には、まずはきちんとプロのマーケター、そして事業を創造する力のあるビジネスパーソンになることを目指してもらいたい、という話をしています。
マーケティングに興味があることは大前提として、その先に「自分の事業をつくりたい」「自分のビジネスで世の中にインパクトを与えたい」という意欲のある方を中心に迎え入れるので、中途の方においても、そういった考えを持っている方であれば私たちのビジョンや姿勢に共鳴していただきやすいのかなと思っています。
マルニさんにお声がけしたのも、私たちが求める人物像に近い方を紹介していただけるのではないかと期待感を持ったことが一番の理由でした。
新規事業の立ち上げに向けて、中途採用においても、ただマーケティングに興味があるだけでなく、ビジネスをどう動かしていくかの解像度がある方、その素養がある方を求めるフェーズに入ってきたということですね。
山田:おっしゃる通りです。これからさらにスピード感を持って会社を拡大していくので、母集団形成の段階から質と数を見直す必要があると感じていたんです。
人数が増えると、どうしてもKPI管理が発生してくるのですが、そういった環境は「純粋にクリエイティブを楽しみたい」という人にとっては窮屈に感じられる場合も多いと思います。なので「KPIがあった方が成長が実感できる」、「KPIを動かすための仮説や戦略を考えるのが好き」と思える方が、これからのSide Kicksが求める人物像だと考えています。
それを実現するために、マーケティングや広告に特化したエージェントがいないか、と探していたときに、同業の人事の方にマルニさんをご紹介いただきました。
ありがとうございます。ちなみに、マーケティング未経験の方でも中途入社は可能なのでしょうか?
山田:可能です。当社は同業他社に比べて、社員育成のインフラやナレッジは平均値よりも高い水準にあると思っています。
今まで採用してきた方々も、未経験からスタートされた方の割合が多いです。実績として、入社半年~9か月くらいの段階で、クリエイティブディレクターとして自分が作った広告が数千万円の売り上げを作れるような、どこの代理店でも活躍できるレベルには育成できる環境があります。
理由としては、マーケティング経歴が長いマネージャー陣が直接研修にかかわるので、マーケティングに必要なナレッジを高密度でインプットしながらOJTできることが大きいと思っています。平均値として半年~1年弱でリーダーとして仕事を任されるレベルには成長できますし、その再現性が高いのが当社の特長ですね。
現在活躍している社員も、マーケティング業界歴でいうと1年~長くて3年程度なので、新卒や中途の方とのキャリア差は大きくありません。成長すればするほど上のポジションにいきやすい環境なので、全員が等しくキャリアアップを目指すことができます。
広い視野で、思考と仕事に向き合っていく。
マーケターとして成長していくために必要な素質はなんだと思いますか?
山田:入社後の面談などでキーワードとなるのが「主体性」です。よく似た言葉に「自主性」というものがありますが、これは与えられた目標や課題に対して道筋通りに取り組む力があることを指します。一方で「主体性」は、自分自身が課題を設定し、それに対してどう取り組むかを考えて行動する力を指す言葉なのですが、これこそがマーケターとして成長するために必要不可欠な姿勢であり、マーケティングの本質だと思っています。
もちろん「数千万円を上げるから新規事業立ち上げろ」といった放任主義的な考えではなく、個人のキャリアステップや目指すべきKPI、取り組むべきテーマはこんなものがあると思うよ、といった”道しるべ”を面談などで定期的に提示するようにしています。
そのテーマを最速で達成していくために、その他にも自分の市場価値や可能性を広げていくために、どんな取り組みを行うかを考える、といった「自由度とサポートのバランス」には気を付けるようにしています。
スタート時のスキルや経験よりも、入社後の仕事への「向き合い方」を大切にされているのですね。
山田:そうですね。当社がジョブローテーションを推奨していたり、最初にクリエイティブディレクターとして幅広い経験を積むことをお願いしているのも、根幹にはやっぱり「プロのマーケターとしての広い視野」を持ってもらいたいという想いを強く持っているからなんですよね。
例えばライティング専門のチームに配属されたとしたら、その人が掲げる目標はきっと「たくさん本数を作ろう」「納期を早めよう」といった狭い範囲のものに限定されてしまうと思うんです。
でもクリエイティブディレクターとして「売り上げを作ろう」という視点を目標として持つと「そもそもペルソナはこれで合っているのか?」「この広告はコピーが良かったのか、ビジュアルが良かったのか?」といった、改善に向けた変数が無数に現れるんです。その変数をすべて検証していくのがマーケティングであり、マーケターとしてキャリアを積んでいった後も持ち続けてほしい視点、視野、姿勢につながるものでもあります。
最後に、マーケターへの転職に興味を持っている方々へメッセージをお願いします。
山田:マーケティングは、答えがない仕事です。経験年数が長ければ、きちんと流行や王道を抑えていれば、必ず成果が出るというものではない。だからこそ、誰にでも大成功のチャンスがある。それが、マーケティングの面白さだと思っています。
特にSNS広告の領域では、自分がペルソナ設計から考えたクリエイティブの成果が数字となって表れるので、改善に向けた施策を繰り返すうちに、自分の成長が目に見える形で実感できます。
さらに、Side Kicksは現在、マーケティングに加え、成長に伴う経営戦略の拡大といった側面も体験していただけるフェーズにある会社です。新規事業をはじめ、AIの導入やインフルエンサーキャスティングなどにも積極的に取り組んでいるので、普通の人が10年かけないと経験できないようなことが3~5年の短期間で一気に味わえるくらい、さまざまなチャンスが回ってくると思います。
ビジネスパーソンとして成長しながら、いつか「会社」という名刺で仕事をするのではなく「自分」で仕事ができるようになりたい人にとっては、最適な育成環境が整っています。ぜひ私たちと一緒に、成長していきましょう。






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