マーケティング職種辞典

最終更新日:2025.01.26

バックエンドエンジニアとは

マルニキャリアマガジン 編集部

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バックエンドエンジニアとは

ビジネスにおけるデジタルシフトが加速する中、バックエンドエンジニアの重要性が高まっています。バックエンドエンジニアは、ユーザーには見えないサーバーサイドのシステム開発や保守を担当する技術者です。Webサービスの基盤システムやデータベースの構築、APIの開発など、サービスの中核機能を支える存在です。広告業界では、RTB(リアルタイムビディング)やAIを活用した広告配信システム、ECサイトでは決済システムや在庫管理システムなど、業界特有の専門的な開発も担当します。

バックエンドエンジニアの業務内容

主な業務は、サーバーサイドアプリケーションの開発・運用、データベース設計・管理、セキュリティ対策の実装などです。具体的には、大量のユーザーデータを効率的に処理するためのアーキテクチャ設計や、アクセス解析のためのログ収集・分析基盤の構築を行います。また、フロントエンド開発者が利用するAPIを開発し、システム間の連携を実現することも重要な役割です。AWSやGoogle Cloudなどのクラウドサービスを活用したスケーラブルなシステム構築も求められます。

バックエンドエンジニアのキャリアパス

バックエンドエンジニアのキャリアは、システム開発の根幹を担う技術基盤があるからこそ、以下のようなさまざまな方向への発展が可能です。

■バックエンドエンジニアとしてのキャリアアップ
バックエンドエンジニアとしての専門性を極める道筋です。大規模システムのアーキテクチャ設計や、パフォーマンスチューニング、セキュリティ対策など、特定の技術領域での深い知見を獲得していきます。具体的には、テックリードやソリューションアーキテクトとして、技術選定や設計判断の中核を担う立場を目指します。この過程では、AWS、Google Cloudなどのクラウドインフラの専門知識や、マイクロサービスアーキテクチャ、コンテナ技術など、モダンな開発手法の習得が求められます。キャリアステップとしては、シニアエンジニア→テックリード→アーキテクトと進み、最終的にはプリンシパルエンジニアやディスティングイッシュトエンジニアを目指すことができます。

■マネジメント領域への展開
技術的なバックグラウンドを生かしながら、プロジェクトやチームのマネジメントにキャリアを広げる選択肢です。Webディレクターやプロダクトマネージャーとして、要件定義から開発プロセス管理、ステークホルダーとの調整まで、幅広い責任を担います。特に重要なのは、技術的な制約や可能性を理解した上で、ビジネス価値を最大化するための意思決定ができることです。エンジニアリングマネージャーとしては、チーム育成やテクニカルリーダーシップも求められます。このキャリアパスでは、プロジェクトマネジメントスキルやビジネス知識の習得が必要不可欠となり、PMP認定などの資格取得も有効です。

■データサイエンス領域への展開
データエンジニアやデータサイエンティストとして、データ分析基盤の構築やビッグデータ処理、機械学習モデルの実装などを担当するキャリアです。バックエンドエンジニアとしての経験は、大規模データの効率的な処理や、分析システムの設計・運用に直接活かすことができます。具体的には、データパイプラインの構築、リアルタイムデータ処理、機械学習モデルの本番環境への展開(MLOps)などを担当します。このキャリアでは、Python、R、Sparkなどのデータ処理技術や、統計学、機械学習の知識が必要となります。データサイエンティストとしてのキャリアを築くためには、業界固有の分析手法や、ビジネス課題を解決するための分析設計能力も重要です。

■技術領域の拡大
フルスタックエンジニアやデベロッパーアドボケイトとして、技術スキルの幅を広げていくキャリアパスです。バックエンド技術を軸としながら、フロントエンド開発、モバイルアプリ開発、DevOps、クラウドインフラなど、複数の技術領域をカバーします。特に、モダンな開発環境では、フロントエンドフレームワーク(React、Vue.jsなど)やモバイル開発技術、CI/CDツールの知識が求められます。技術エバンジェリストとしては、技術情報の発信や社外コミュニティでの活動も重要な役割となります。

バックエンドエンジニアになるには

バックエンドエンジニアになるには、PHP、Python、Ruby、Javaなどのサーバーサイド言語の習得が必須です。加えて、SQL、Linux、Git、クラウドインフラの基礎知識も重要です。実務経験を積むために、IT企業のエンジニア職やスタートアップでのインターンシップを経験することをおすすめします。また、AWS認定やGoogle Cloud認定などの資格取得も、スキルの証明として有効です。オープンソースプロジェクトへの貢献やハッカソンへの参加も、技術力向上の良い機会となります。

バックエンドエンジニアの転職ならマルニ

株式会社マルニではバックエンドエンジニアの転職支援を行っています。特に代表コンサルタントの若林は新卒で入社した企業にてエンジニアを経験しています。また、転職エージェントとしてもたくさんのバックエンドエンジニアの方の転職を支援してきました。そのため、バックエンドエンジニアの転職に必要なスキルセットや市況感について熟知しています。お気軽にお問い合わせください。

INTERVIEWER

若林 一平

代表コンサルタント

金融系のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、営業にキャリアチェンジ。テクノロジーへの知見と営業力を武器にウェブ制作会社を創業するも廃業。その後、ぴあにてデジタル領域の新規事業立ち上げ、セールスフォース・ジャパンにてITコンサルティングなどを経験したのち、人材紹介会社にて転職支援のコンサルタントとして活躍。多様な職務経歴/人生経験から生み出された独自のキャリア論で多くの求職者から支持を集める。2022年株式会社マルニに参画し、転職支援事業の責任者に就任。

金融系のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、営業にキャリアチェンジ。テクノロジーへの知見と営業力を武器にウェブ制作会社を創業するも廃業。その後、ぴあにてデジタル領域の新規事業立ち上げ、セールスフォース・ジャパンにてITコンサルティングなどを経験したのち、人材紹介会社にて転職支援のコンサルタントとして活躍。多様な職務経歴/人生経験から生み出された独自のキャリア論で多くの求職者から支持を集める。2022年株式会社マルニに参画し、転職支援事業の責任者に就任。

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株式会社マルニでは広告/マーケティング/IT業界などで業務経験のあるコンサルタントが実体験をベースとしたキャリアのアドバイスとキャリアプランに沿った企業紹介を行っています。

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