マーケティング辞典

最終更新日:2025.01.23

メディアプランナー(雑誌広告担当)とは

マルニキャリアマガジン 編集部

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メディアプランナー(雑誌広告担当)とは

メディアプランナー(雑誌広告担当)はクライアント(広告主)のマーケティング目標達成のため、雑誌媒体における最適な広告戦略を立案・実行する専門職です。近年のメディア環境の変化により、その役割は従来の広告枠の購入担当者から、統合的なブランドコミュニケーションを設計するストラテジストへと進化しています。特に、雑誌メディアならではの質の高いコンテンツ制作力や独自の文化的影響力を活用し、デジタルメディアとの効果的な連携を図りながら、クロスメディア施策の中核を担う存在となっています。

メディアプランナー(雑誌広告担当)の業務内容

メディアプランナー(雑誌広告担当)の仕事は広告主との戦略的な対話から始まります。マーケティング課題やターゲット層、予算、スケジュールなどの要件をヒアリングし、それらを踏まえた最適な媒体選定と広告枠の確保を行います。その際、各雑誌の発行部数や読者属性、広告効果測定データなどの定量的な分析に加え、編集方針や世界観といった定性的な価値も考慮した、総合的な提案を行います。また、タイアップ広告の企画立案やクリエイティブディレクション、実施後の効果検証とレポーティングまで、一貫したプロジェクトマネジメントを担当します。

雑誌のブランドスタジオ化

近年、多くの雑誌メディアは「ブランドスタジオ」という新たな機能を確立させており、メディアプランナー(雑誌広告担当)の役割もそれに応じて拡大しています。ブランドスタジオは、雑誌社が持つ編集力とクリエイティブ制作力を活かした包括的なブランドソリューションを提供する組織です。商品やサービスの単なる紹介を超えて、ブランドストーリーの構築から、写真、動画、テキストなど多様なコンテンツ制作、さらにはデジタルプラットフォームやイベントなど、統合的なコミュニケーション施策の展開まで手がけています。メメディアプランナー(雑誌広告担当)は、このブランドスタジオの機能を活用することで、より創造的で効果的なソリューションを提案することが可能になっています。

雑誌のキャスティング力

雑誌メディアの大きな強みは、その文化的影響力とキャスティング力にあります。各雑誌は、長年かけて築き上げた独自のネットワークを持ち、著名人、文化人、インフルエンサーなどとの深いつながりを有しています。メディアプランナー(雑誌広告担当)は、この文化的資産を活用し、雑誌ならではの質の高い表現や、影響力のある人物との協業を通じて、ブランドの世界観や価値観を効果的に伝えることができます。特に、ラグジュアリーブランドやプレミアム商品のマーケティングにおいて、この文化的影響力は非常に重要な差別化要素となっています。

IPコンテンツホルダーとしての雑誌

マンガIPを保有する出版社との協業コラボプロモーションは、メディアプランナー(雑誌広告担当)にとって特別な機会を提供します。人気作品のキャラクターやストーリー、世界観は、強力なブランドアセットとして機能し、幅広い読者層との接点を生み出すことができます。タイアップ広告や商品開発、デジタルキャンペーン、さらにはARやVRなどの新技術を活用したインタラクティブなコンテンツ制作まで、多様な展開が可能です。ただし、作品の世界観やファンの期待値を十分に理解し、尊重することが重要で、適切な権利処理とクリエイティブ管理も必要不可欠です。

メディアプランナー(雑誌広告担当)のキャリアパス

メディアプランナー(雑誌広告担当)のキャリアパスは、大きく3つの方向性が考えられます。まず一つ目は、雑誌広告の専門性を基盤とした統合メディアプランナーへのキャリアアップです。雑誌メディアならではの質の高いコンテンツ制作の知見や、メディアブランドの世界観理解、編集部との関係構築力は、統合的なメディアプランニングにおいて大きな強みとなります。通常、ジュニアプランナーとして3年程度の経験を積んだ後、雑誌中心の統合施策を立案するメディアプランナーとして3-5年、その後クロスメディア戦略を手がけるシニアプランナーとして5-8年のキャリアを経て、全媒体横断的なメディア戦略を担う統括プランナーへと成長していきます。

二つ目は、PRプランナーへのキャリアチェンジです。雑誌メディアの特性理解や編集部との関係性構築経験、読者インサイトの把握、コンテンツマーケティングのノウハウは、PR領域で高く評価されます。特に、ラグジュアリーブランドやファッション、ビューティー領域では、雑誌での経験が決定的な強みとなります。キャリアの展開としては、PR会社でのアカウントプランナーや、ブランドのPR担当、さらにはコミュニケーション戦略コンサルタントやPR部門マネージャーなど、幅広い選択肢があります。

三つ目は、雑誌社への転身です。パブリッシャーサイドでは、広告主との関係性を活かした営業戦略立案や、広告主視点を理解したコンテンツ開発、統合的なメディア展開の企画など、様々な職種でメディアプランナーとしての経験を活かすことができます。特に、ブランドスタジオの発展に伴い、広告主のニーズを深く理解したうえでの企画提案力や、クロスメディア展開の知見は非常に重要視されています。

メディアプランナー(雑誌広告担当)になるには

メディアプランナー(雑誌広告担当)になるには、広告業界での実務経験が重要な要素となります。特に、広告代理店やメディアレップ、媒体社での営業経験やメディアバイイング経験は、基礎的なスキルとして評価されます。また、雑誌のオウンドメディアおよびSNS浸透の影響もあり、デジタルマーケティングの知識や経験も、今日では必須となっています。転職に際しては、担当した具体的なキャンペーン事例やその成果、データ分析やプランニングのスキル、さらにはクライアントとの関係構築力なども重要な評価ポイントとなります。

メディアプランナー(雑誌広告担当)の転職ならマルニ

株式会社マルニではメディアプランナー(雑誌広告担当)の転職支援を行っています。代表コンサルタントの若林は媒体社のぴあにて新規事業開発およびメディアセールスを担当していた経験があり、メディアプランナー(雑誌広告担当)に求められるスキルや転職の市況感について熟知しています。いくつかの企業では特別選考ルートもご用意できます。お気軽にお問い合わせください。

 

INTERVIEWER

若林 一平

代表コンサルタント

金融系のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、営業にキャリアチェンジ。テクノロジーへの知見と営業力を武器にウェブ制作会社を創業するも廃業。その後、ぴあにてデジタル領域の新規事業立ち上げ、セールスフォース・ジャパンにてITコンサルティングなどを経験したのち、人材紹介会社にて転職支援のコンサルタントとして活躍。多様な職務経歴/人生経験から生み出された独自のキャリア論で多くの求職者から支持を集める。2022年株式会社マルニに参画し、転職支援事業の責任者に就任。

金融系のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、営業にキャリアチェンジ。テクノロジーへの知見と営業力を武器にウェブ制作会社を創業するも廃業。その後、ぴあにてデジタル領域の新規事業立ち上げ、セールスフォース・ジャパンにてITコンサルティングなどを経験したのち、人材紹介会社にて転職支援のコンサルタントとして活躍。多様な職務経歴/人生経験から生み出された独自のキャリア論で多くの求職者から支持を集める。2022年株式会社マルニに参画し、転職支援事業の責任者に就任。

INTERVIEWER

笠原 玄太

シニアコンサルタント

国内/外資のWEBマーケティング企業にてSEO/リスティング広告/DSP等の営業およびチームマネジメントを経験。リアルプロモーションも経験したいと考え、PR関連の企業に転職し、イベントなどを通したプロモーションおよびマーケティングの知見を手に入れた後、ITベンダーで4年間営業チームのマネジメントに従事。 上述の経験を活かし、キャリアにおける専門的なアドバイスおよび転職支援を行っている。

国内/外資のWEBマーケティング企業にてSEO/リスティング広告/DSP等の営業およびチームマネジメントを経験。リアルプロモーションも経験したいと考え、PR関連の企業に転職し、イベントなどを通したプロモーションおよびマーケティングの知見を手に入れた後、ITベンダーで4年間営業チームのマネジメントに従事。 上述の経験を活かし、キャリアにおける専門的なアドバイスおよび転職支援を行っている。

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株式会社マルニでは広告/マーケティング/IT業界などで業務経験のあるコンサルタントが実体験をベースとしたキャリアのアドバイスとキャリアプランに沿った企業紹介を行っています。

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