アカウントプランナー(営業)とは
広告業界において「アカウントプランナー」とは、広告代理店の企画営業職のことを指します。一般的な営業職が規定の商材を販売するのに対し、アカウントプランナーはクライアント(広告主)との交渉の窓口にたち、クライアントのビジネスおよびマーケティング課題を的確に把握し、ストラテジックプランナーおよびコミュニケーションプランナー、クリエイティブ、メディア、プロモーションの各スタッフを率いて、それらを解決できる広告キャンペーン戦略の立案と付随する広告メディアの購入をプロデュースしていきます。
企業によっては、「ビジネスプロデューサー」などとも言われます。単に広告の枠を販売するのではなく、広告キャンペーンを通して、クライアントのビジネスおよびマーケティングに貢献する意識が高いことからプランナーやプロデューサーといった名称が好んで用いられます。
アカウントプランナーの業務内容
アカウントプランナーの主な仕事は、①クライアント(広告主)との信頼関係を築くコミュニケーション、②クライアントのマーケティグおよびビジネス課題を解決できる広告キャンペーンプロジェクトチームの組成、③プロジェクトの進行マネジメント、④予算管理などが挙げられます。業務内容は多岐にわたり、広告戦略を具現化するための強いリーダーシップとコニュニケーション能力が求められます。
アカウントプランナーになるためには
広告関連企業に新卒および中途入社することでアカウントプランナー(広告営業)になる方が多いです。人気の高い総合広告代理店は新卒採用を重視しているところも多いですが、昨今はクライアントの求める支援内容も4マスキャンペーンだけではなく、デジタルマーケティングやSNSプロモーション、CRM戦略など多様化しており、それらの企業での企画/営業経験をもつ方々には門戸が開かれています。また、多様なビジネスおよぶマーケティングのテーマに向き合うという意味ではコンサルティング会社出身の方も活躍する傾向にあります。
アカウントプランナーのキャリアパス
クライアントとのコミュニケーションやチームビルディング、プロジェクトマネジメントなど、アカウントプランナー(広告営業職)にはあらゆるビジネスに重要な経験が含まれています。そのため、アカウントプランナーを経験したのち、さまざまな領域で活躍する方が多いです。管理職として広告代理店の経営幹部になる方もいれば、事業主サイドに移籍してマーケティング担当者やブランドマネージャーになる方、最近では独立起業してIT企業の立ち上げや地方創生のプロデュースに乗り出す方も見受けられます。
アカウントプランニング(広告営業)に関するおすすめの書籍
広告代理店のアカウントプランナー(広告営業)を体系的に理解できる書籍を紹介します。基本的な業務内容から、クライアントとのコミュニケーションの取り方、オリエン・プレゼンシーンでやるべきこと、企画実現のためのプロジェクトマネジメントなどがまとめられています。
・広告営業力: 広告代理店・クリエイティブエージェンシーに所属する12人のホンネと仕事のやり方。
アカウントプランナー(広告営業)の転職ならマルニ
株式会社マルニではアカウントプランナー/ビジネスプロデューサーの転職支援を行っています。代表コンサルタントの若林や笠原は広告業界におけるアカウントプランナー(広告営業)の業務経験を持っています。また、これまで数多くの方を広告代理店のアカウントプランナーとして転職させた実績がございます。ぜひ一度お問い合わせください。
転職支援事例:D2C特化のデジタル広告代理店から総合広告代理店の営業へ。
よくある質問(FAQ)
アカウントプランナーは一般的な営業職と何が違いますか?
単に広告枠を販売するのではなく、クライアントのビジネス課題を起点にキャンペーン戦略を設計し、社内外の専門チームを束ねて実行までリードするプロデューサー的役割を担います。
未経験でもチャレンジできますか?
広告・マーケ関連の知識がゼロからでも採用されるケースはあります。営業やコンサルなど「課題抽出→提案」型の職務経験があればポテンシャル採用が狙えます。マルニでは職務経歴書の棚卸しから伴走します。
総合広告代理店とデジタル広告代理店で仕事内容はどう変わりますか?
総合はテレビ・新聞など4マスと統合プランニングが中心、デジタル代理店は運用型広告/SNS/CRM施策の深掘りが多い傾向です。どちらも“アカウント”を任される点は共通ですが、扱うメディア幅が異なります。
求められる主要スキルは?
①課題発見力 ②プレゼン&交渉力 ③プロジェクトマネジメント ④メディア/デジタル知識 ⑤数字管理(予算・効果測定)の5つが核となります。
年収レンジはどのくらいですか?
首都圏・大手総合代理店なら400〜700万円がボリュームゾーン、経験5年以上で800万円超も狙えます。デジタル専業は成果連動でインセンティブ比率が高いケースもあります。
KPIや評価指標は何ですか?
受注額・粗利などの売上指標に加え、リピート率や案件粗利率、クライアントNPS(満足度)を評価に組み込む代理店が増えています。
ワークライフバランスは取れますか?
ピーク時はプレゼン前後で長時間労働もありますが、最近は大手ほど残業抑制・リモート活用が進んでいます。マルニでは勤務体系のヒアリングを行い、相性の良い企業のみを紹介しています。
キャリアパスはどのように広がりますか?
営業マネージャー→事業開発・経営幹部はもちろん、事業会社側のブランド担当やスタートアップ起業など多彩です。
面接で評価されるポイントは?
①課題設定から提案までの思考プロセスを定量・定性で語れるか ②多職種チームを率いた経験 ③数字ドリブンで成果を語れるか—の3点が鍵です。
マルニを利用するメリットは?
コンサルタント自身が広告代理店やデジタル領域で営業・マネジメント経験を持つため、現場目線のアドバイスや非公開求人の紹介が可能です。転職後のオンボーディング支援も行っています。