マーケティング職種辞典

最終更新日:2025.05.29

データサイエンティストとは

マルニキャリアマガジン 編集部

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データサイエンティストとは

データサイエンティストとは、広告/マーケティング領域のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する重要な専門職です。インターネットおよびデジタルテクノロジーの浸透により、生活者のさまざまな活動上(≒カスタマージャーニー)に大量のデータが生成されるようになりました。データサイエンティストは、これらのデータを活用して、マーケティング活動のデジタル化と自動化を実現します。特に注目すべきは、CDP(Customer Data Platform)やDMP(Data Management Platform)などのデジタルマーケティングテクノロジーツールを駆使し、リアルタイムでのパーソナライズドマーケティングや、クロスチャネルでの統合的なキャンペーン最適化を可能にしている点です。

データサイエンティストの業務内容

データサイエンティストはマーケティングDXの各フェーズに深く関わっています。まず、従来の手作業による分析や施策立案をデータドリブンな意思決定プロセスへと変革します。具体的には、MAツール(マーケティングオートメーション)との連携による自動化システムの構築や、AIなどを活用した次世代型の広告配信プラットフォームの開発などを担当します。また、オフラインデータとオンラインデータを統合し、真の顧客理解に基づいたOMO(Online Merges with Offline)戦略の実現にも貢献しています。さらに、デジタルメディアの効果測定や、LTV(顧客生涯価値)の予測モデル構築なども重要な業務となっています。

データサイエンティストのキャリアパス

データサイエンティストのキャリアはDXの進展とともにさらなる広がりを見せています。デジタルマーケティングの専門家として、広告代理店やメディア企業でキャリアを積むケースが一般的です。一方、最近では、コンサルティングファームのテクノロジー担当チーム、事業会社のマーケティング部門やDX推進室で、デジタルトランスフォーメーションのリーダーとして活躍するケースも増えています。また、テクノロジーベンダーやスタートアップ企業で、新しいマーケティングソリューションの開発に携わるキャリアパスも注目されています。経験を積んだ後は、組織全体のデジタルマーケティング戦略を統括するCMO(Chief Marketing Officer)やCDO(Chief Digital Officer)として、経営層での活躍も期待されています。

データサイエンティストになるには

データサイエンティストになるには、まずはデジタルマーケティングの基礎知識とデータ分析スキルの両方を習得することが重要です。Google AnalyticsやAdobeアナリティクスなどの主要なマーケティング分析ツールの認定資格取得や、PythonやRを使ったデータ分析の実践的なトレーニングがおすすめです。また、CDP、DMP、MAツールなどの操作知識も重要な差別化要因となります。実務経験を積むために、デジタルマーケティングエージェンシーでのインターンシップや、フリーランスでの分析案件への参画なども検討すると良いでしょう。

データサイエンティストに関するおすすめの書籍

データサイエンティストの仕事について理解を深めるための書籍をご紹介します。データ分析に向き合ううえで参考になります。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) / ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 

マーケティング・サイエンス入門 — 市場対応の科学的マネジメント 新版 / 古川 一郎、守口 剛 、阿部 誠

マーケティング・エンジニアリング入門 / 上田雅夫、生田目崇

データサイエンティストの転職ならマルニ

株式会社マルニではデータサイエンティストの転職支援を行っています。代表の若林は金融系エンジニアの経験があるだけでなく、ぴあにて自社DMPの立ち上げを行うなど、データビジネスに精通しています。実体験をもとにしたキャリアアドバイスが可能です。お気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

データサイエンティストとデータアナリストの違いは?

データアナリストは BI ツールや SQL を用いて現状把握・レポート作成を行う「診断」が主務。データサイエンティストは統計モデリングや機械学習を用いて将来予測・施策最適化のアルゴリズム開発まで担う点が異なります。

必須スキル・ツールには何がありますか?

Python(Pandas/Scikit-learn/PyTorch)、SQL、統計学基礎、Git、クラウド基盤(GCP BigQuery・AWS SageMaker)、ダッシュボード作成(Looker Studio/Tableau)がコアスキルです。

Python と R のどちらを学ぶべき?

ビジネス現場ではエンジニアリング連携・運用面で Python が主流です。学術研究や高速統計解析が中心なら R も有効ですが、転職市場では Python スキルの方が評価されやすい傾向があります。

ポートフォリオはどうまとめるべきですか?

GitHub リポジトリ、業務で構築したダッシュボードのスクリーンショットを「課題→手法→精度指標→ビジネス示唆」の順に 3〜5 件まとめると評価されやすくなります。

平均年収レンジはどのくらいですか?

広告代理店で600〜800万円、SaaS/FinTech などデータドリブン企業で600〜900万円、外資コンサル系では1,000万円超も珍しくありません。スタートアップは年収+ストックオプションが一般的です。

数学系の大学院卒でないと採用されませんか?

確率統計の基礎が理解できれば学歴は必須条件ではありません。エンジニア・アナリスト経験者がオンライン講座やコンペ実績でスキルを証明して転職するケースが増えています。

キャリアパスにはどんな選択肢がありますか?

シニアデータサイエンティスト→MLエンジニア→データサイエンスマネージャー、もしくはプロダクトマネージャーやデータストラテジストにシフトするケースが多いです。

マルニ経由で応募するメリットは?

代表コンサルタントの若林が元エンジニア、かつ、ぴあでのDMP立ち上げの経験などがあり、データビジネスに精通しております。非公開データサイエンティスト案件の紹介、入社後3か月のオンボーディング支援まで無料で受けられます。

INTERVIEWER

若林 一平

代表コンサルタント

金融系のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、営業にキャリアチェンジ。テクノロジーへの知見と営業力を武器にウェブ制作会社を創業するも廃業。その後、ぴあにてデジタル領域の新規事業立ち上げ、セールスフォース・ジャパンにてITコンサルティングなどを経験したのち、人材紹介会社にて転職支援のコンサルタントとして活躍。多様な職務経歴/人生経験から生み出された独自のキャリア論で多くの求職者から支持を集める。2022年株式会社マルニに参画し、転職支援事業の責任者に就任。

金融系のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、営業にキャリアチェンジ。テクノロジーへの知見と営業力を武器にウェブ制作会社を創業するも廃業。その後、ぴあにてデジタル領域の新規事業立ち上げ、セールスフォース・ジャパンにてITコンサルティングなどを経験したのち、人材紹介会社にて転職支援のコンサルタントとして活躍。多様な職務経歴/人生経験から生み出された独自のキャリア論で多くの求職者から支持を集める。2022年株式会社マルニに参画し、転職支援事業の責任者に就任。

実体験ベースの
転職アドバイスを。

株式会社マルニでは広告/マーケティング/IT業界などで業務経験のあるコンサルタントが実体験をベースとしたキャリアのアドバイスとキャリアプランに沿った企業紹介を行っています。

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