オンオフ統合メディアプランナーとは
オンオフ統合メディアプランナーとは、クライアント(広告主)に、マス広告やOOHなどのオフラインメディアと、デジタル広告などのオンラインメディアを効果的に組み合わせた統合的なメディア戦略を立案・実行する専門職です。メディア接触環境の複雑化により、従来のようにテレビをはじめとするマス広告やデジタル広告、それぞれ個別の知識だけに頼っては、生活者に情報が伝わりづらくなっています。そんな中、デジタル(オンライン)広告だけでなく、マス(オフライン)広告も含めた効果測定が可能になってきたことで、それらの情報を参照し、データに基づくオンオフ統合でのメディアプランニングで生活者に一貫性のあるブランド体験を提供しようという動きが広まっています。
オンオフ統合メディアプランナーの業務内容
オンオフ統合メディアプランナーの仕事はクライアント(広告)のターゲットに合わせた最適なオンオフ統合メディアプランニングの考え方を構想することから始まります。例えば、ある商材がテレビCMでブランド認知を獲得し、デジタル広告で興味関心層への詳細な商品訴求を行うことが有効であるとするならば、それらの広告効果を統合的に分析し、メディア横断での効果測定や改善提案までをワンストップで行える仕組みをさまざまなフレームワーク(マーケティング・ミックス・モデリングなど)を活用しながら模索します。
オンオフ統合メディアプランナーになるには
オンオフ統合メディアプランニングはオフラインもしくはオンラインでの卓越したメディアプランニング経験が前提となります。オフラインメディアはテレビであることがほとんどであるため、現実的には一定のマーケティング投資を行っているクライアント(広告主)と取引している企業に所属することとなるでしょう。具体的には電通グループや博報堂グループ、ADKグループといった総合広告代理店、サイバーエージェントやオプト、デジタルガレージといったデジタル広告代理店などです。
オンオフ統合における各プレーヤーの強みと弱み
大手総合広告代理店の強みは、長年培ったメディアバイイング力とマスメディアとの強固な関係性にあります。大規模な統合キャンペーンの実績も豊富で、クリエイティブからPR、イベントまでワンストップでのサービス提供が可能です。また、豊富な資金力を活かしたデータ分析基盤への投資や、デジタル人材の獲得も積極的に行っています。一方で弱みとしては、組織規模が大きいがゆえの意思決定の遅さや、デジタル領域における柔軟性・機動性の不足が挙げられます。また、従来のマス広告中心の収益構造から、オンライン広告への移行に伴う構造改革の課題も抱えています。
デジタル広告代理店の強みは、デジタル広告運用における高度な専門性とテクノロジー力です。自社開発のアドテクノロジーやDMPを保有し、データドリブンなアプローチが得意です。また、デジタルネイティブな組織文化により、新しい広告商品やプラットフォームへの対応も迅速です。中小規模クライアントへのきめ細かなサービス提供にも定評があります。弱みとしては、マス広告の知見や実績が相対的に少なく、大規模な統合キャンペーンの経験値が不足している点が挙げられます。また、マスメディアとの直接的な取引関係が少ないため、媒体との交渉力では大手代理店に及びません。
オンオフ統合メディアプランナーの転職ならマルニ
株式会社マルニではオンオフ統合メディアプランナーの転職支援を行っています。代表コンサルタントの若林、笠原は前述した各広告代理店への紹介実績が豊富です。そのため、オンオフ統合メディアプランナーに求められるスキルや転職の市況感について熟知しています。いくつかの企業では特別選考ルートもご用意できます。お気軽にお問い合わせください。